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1953 MG TD

ASK

時代を創った「MG Tシリーズ」の系譜
第二次世界大戦後、世界中のドライバーに「スポーツカーを操る歓び」を教えたのは、他でもない英国のMG Tシリーズでした。
なかでも1949年に登場した「MG TD」は、伝統的なTシリーズの様式美を継承しながらも、メカニズムに一大革新をもたらした記念碑的モデルです。

切り立ったラジエーターグリル、優美な曲線を描くサイクルフェンダー、そして背面を飾るスペアタイヤ。
誰もが思い描く「クラシック・ブリティッシュ・スポーツ」のアイコンとも言えるその姿は、登場から70年以上を経た今なお、路上で圧倒的な気品を放ちます。

当個体はTDの生産最終年である1953年式です。

TDの最大の特徴は、先代までのリジッドアクスルから一新された「独立懸架式(インディペンデント)フロントサスペンション」と「ラック&ピニオン式ステアリング」の採用にあります。これにより、クラシカルな外観からは想像もつかないほど、しなやかでダイレクトなハンドリングを実現しました。

その進化の結実とも言える1953年式は、Tシリーズ黄金時代のフィナーレを飾るモデルであり、まさに熟成の極みに達した一台。名機「XPAG」エンジンが奏でる乾いたエキゾーストノートと共に、機械と対話しながら走る愉悦は、この年式のTDだからこそ味わえる特別な体験です。